グレード2で大川順一郎(60=蒜山ホースパーク/鳥取大乾燥地研究センター)が出場4人馬中トップの得点率63・122で優勝した。パラ馬術を始めてまだ3年だが、東京パラリンピック代表を目指す強化指定選手の宮路満英(63)、吉越奏詞(20)を抑えての栄冠になった。

グレード4は元JRA騎手の高嶋活士(27=ドレッサージュ・ステーブル・テルイ/コカ・コーラボトラーズジャパンベネフィット)が65・250で制し、前日までの規定2種目を含めて3連勝を飾った。

グレード3では稲葉将(25=静岡乗馬ク/シンプレクス)が67・956の好スコアを、グレード1では04年アテネ・パラリンピック代表の鎮守美奈(45=明石乗馬協会/コカ・コーラボトラーズジャパンベネフィット)が65・312をマークした。

◆パラリンピックの馬術競技 肢体不自由、視覚障がいの選手によって男女混合の馬場馬術として行われる。演技の正確性と芸術性を争い、順位は複数の審判が採点して、その平均点(得点率)で決まる。個人戦の規定(チャンピオンシップテスト)と自由(フリースタイルテスト)に加え、団体戦も実施される。選手は障がいの程度によって5つのクラスに分けられ、数字が小さい方が障がいが重い。個人戦はクラスごとに順位を決定する。