国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長とIOC委員によるオンライン会談が21日行われ、アスリート委員から東京五輪における観客の入場制限について、決定過程のロードマップを早期に出すよう要望が上がった。関係者が明かした。観戦や応援に家族や親族を連れて行きたいアスリートから、観客が入れるかどうかの質問があったという。

IOC側は、現時点で大会組織委員会は観客の入場を想定しているものの、最終的な判断は先だと説明した。日本政府、東京都、組織委の3者は、有観客か無観客かについて今春に決定するとしているがIOC関係者にも、その情報が伝わっていないことが浮き彫りになった。

バッハ氏は、菅首相、小池知事、森会長らが五輪を開催すると言っていることを紹介した上で、開催する方針は変わらないことを強調し「今後はどうやったら開催できるかの議論となるだろう」と述べたという。