東京オリンピック(五輪)開幕まで半年となった23日、昨年に開催反対を訴えて延期決定の火付け役となった陸上棒高跳び五輪女王のエカテリニ・ステファニディ(30=ギリシャ)が共同通信のインタビューに応じ「新型コロナウイルスについて何も分からなかった昨年とは状況がかなり違う。五輪は開催されると信じている。中止より、たとえ無観客でも開催の方がいい」と述べた。

五輪2連覇が懸かる同選手は、パンデミック(世界的大流行)宣言後の昨年3月に自身のツイッターで「国際オリンピック委員会(IOC)は私たちの健康を脅かしたいのか」と発信。各国選手や競技団体からも開催への異論が相次ぎ、IOCは初の1年延期を決定した。

ステファニディが選手委員を務める世界陸連が昨年3月に実施した選手アンケートで、延期や中止という回答が約8割だったという。現在は感染予防策やワクチン普及が進んでおり「今、アンケートを行えば8割が開催を望むだろう」と話した。観客については「無観客や大幅な制限、日本人だけなどいくつかの可能性がある。選手の大半は五輪出場のためなら犠牲はいとわない」と語った。

世界的な感染再拡大や変異種の出現で、日本国内で今夏の開催に消極的な声が多いことには「非常に困難な状況で理解できる」と指摘。一方で「日本以外でこうした問題を解決できる国は多くない。周りの選手も、みんな日本を高く信頼している」と期待した。

昨年3月にアテネで行われた東京五輪の聖火引き継ぎ式で、ステファニディはギリシャ国内リレーの最終走者を担った。