東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は17日、辞任を表明した森喜朗会長の後任を選ぶ「候補者検討委員会」の第2回会合を都内ホテルで開催した。

午前10時からの予定で始まった会議は11時30分すぎに終了。東京都の多羅尾光睦副知事、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長ら検討委員の面々が、関係者以外は立ち入り禁止の出入り口から次々とホテルを後にした。

90分超の会議では、検討委員から候補者の推薦があり、絞り込む議論を行ったとみられる。一本化されれば、本人の承諾をへて、週内にも開かれる臨時理事会に諮られる。そこで承認されると次期会長が決まる運びとなっている。

後任候補に浮上した山下氏は、周囲の推す声が強まって有力候補に躍り出ている。他に候補に挙がる橋本聖子五輪相には国務大臣規範(兼職禁止)などの障壁もあり、周辺に対し就任を固辞しているという。スポーツ庁の室伏広治長官も就任わずか5カ月目という立場があり、就任は難しいとの見方がある。

前日16日の初会合では検討委員8人が参加した。座長の御手洗冨士夫名誉会長に多羅尾氏、山下氏、室伏広治スポーツ庁長官、IOCオリンピックプログラム委の荒木田裕子委員、柔道の谷本歩実さん、体操の田中理恵さん、競泳パラリンピアンの成田真由美さん。室伏氏、田中氏はリモート参加していた。この日は田中氏も会場のホテルに姿を見せた。