日本オリンピック委員会(JOC)が19日、オンライン形式で理事会を開催した。

山下泰裕会長(63)が冒頭のあいさつで、組織委の橋本聖子新会長について言及した。「(新会長は)アスリートに寄り添う人であってほしいと思っていた。橋本さんは相当な覚悟で(新会長受諾を)決意された。感謝したいと思う。我々(アスリート)の最も親しい仲間である、橋本さんがあえて火中の栗を拾ってくださった。皆で橋本新会長を支えていければと思います」と力を込めていた。

また組織委の森前会長が女性蔑視ととられる発言で批判を浴びた。山下会長は「国内外で多くの批判を受けました。私は、これは森会長の発言だけではなく、日本社会に向けられた批判であると考えます。多くの方がこのことを自分自身のことととらえて、日本社会全体でさまざまな差別をなくすために真摯(しんし)に取り組むべきと思います。我々も、これまで以上に差別のない、多様性を持つ、スポーツ界を目指して努力したい」と話した。