東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会理事の來田享子氏(中京大教授)が22日、理事会前にオリンピック憲章とジェンダー平等をテーマに講演を行った。

組織委は今月に女性理事を12人に加え、理事を45人に増やした。今回の講演はジェンダー平等や多様性の調和の推進に向けて、理事たちの共通認識を図る狙いで実施した。各年代ごとのオリンピックムーブメントの歴史をひもときながら、來田氏は女性選手たちの参加がどう増えていったのかを解説した。

東京五輪は新たなジェンダー平等政策がIOCから示された最初の大会に当たるとして、來田氏は「実現の第1歩を示す責務がある」と訴えた。大会後に報告書を作成するなど、日本独自の試みをしてほしいと呼び掛けた。