「週刊文春」編集部(文藝春秋社)が2日、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会に反論した。

組織委が前日1日に、同日発売の「週刊文春」と3月31日の「文春オンライン」に掲載された東京大会の開閉会式の演出内容などを伝える記事を受け、掲載誌の回収とオンライン記事の全面削除などを求めた件に対し、以下のコメントで返した(全文まま)。

東京五輪組織委員会の「週刊文春 発売中止及び回収」要求に関する「週刊文春」編集部のコメント

記事は、演出家のMIKIKO氏が開会式責任者から排除されていく過程で、葬り去られてしまった開会式案などを報じています。侮辱演出案や政治家の“口利き”など不適切な運営が行われ、巨額の税金が浪費された疑いがある開会式の内情を報じることには高い公共性、公益性があります。著作権法違反や業務妨害にあたるものではないことは明らかです。小誌に対して、極めて異例の「雑誌の発売中止、回収」を求める組織委員会の姿勢は、税金が投入されている公共性の高い組織の組織のあり方として、異常なものと考えています。小誌は、こうした不当な要求に応じることなく、今後も取材、報道を続けていきます。

「週刊文春」編集部

組織委が前日1日に出した「文春」への要求コメント全文はこちら。

https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/news/202104010001298.html