東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は16日、大会の個性を表現する特徴的な装飾「大会ルック」第1弾を発表した。第1弾は現代美術とのコラボレーションで、画家・山口晃氏とのコラボ作品を成田空港第1、2ターミナルに展示する。6種類8点の作品を4月26日からパラリンピック終了後の9月中まで順次展示していく。

組織委担当者は「大会を盛り上げていきたい」としたが、新型コロナウイルス感染拡大で、外国人の新規入国は一時停止したままだ。かなり寂しい状況での展示開始となるが、組織委担当者は「大会開催延期前から想定していた」と説明。「現在は海外からの観光客は受け入れていないが、海外からの選手や大会関係者がかなりの数、来日することは確か」とし、今は大会関係者に向けた発信を見据えたものと強調した。組織委によると、今後、漫画などのコラボも検討しており、今後も「大会ルック」と打ち出したパブリックアート的な作品を順次発表する予定。

山口氏は19年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」のオープニングタイトルバック画や東京パラリンピック公式アートポスターなどを手掛けている。