東京五輪の開幕までちょうど3カ月となった23日、組織委員会の橋本聖子会長(56)が都内で行われた内外情勢調査会の講演会に出席した。21日の国際オリンピック委員会(IOC)理事会後の会見でトーマス・バッハ会長が「緊急事態宣言と東京五輪は関係ない」と発言し、批判が集まっていることに対し、「個人的には、バッハ会長は五輪と緊急事態宣言が全く関係ないとは思っていないと思う」とフォローした。

IOC理事会の東京組織委員会のプレゼンで、IOC理事から人口10万人に対してのコロナ感染者が何人かという質問を受けたという。その事実を踏まえた上で「バッハ会長はあらゆる情報を取り入れている方。日本の感染状況を見たときに、大変な状況になる前に早い段階で緊急事態宣言を発出すると受け止めたんだと思う」と述べた。【三須一紀】