東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)は12日、開催を巡りSNSなどで選手を誹謗(ひぼう)中傷する書き込みが目立つことに「選手が責められることは許されない。責められるべきは私だ」と元アスリートとして力強い言葉で矢面に立った。

国際オリンピック委員会(IOC)理事会後の会見で語った。

橋本氏は「心が痛む。1つ1つの説明が丁寧にうまくいっていないこともあると思う」と組織委トップとして自分を責めた。さらに「開催しないで欲しいという矛先がアスリートに向けられることは許し難い。アスリートが大会に向けて頑張っていきたいという声すら上げられない状況に、もっとアスリートが安心して準備に取り組む体制をつくっていかないといけない」と語った。