国際オリンピック委員会(IOC)はスイスで行った9日の理事会第2日で、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの新型コロナウイルス感染症対策を協議した。終了後、オンラインで出席した東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)と武藤敏郎事務総長(77)が都内で会見した。武藤氏は選手村内での飲酒ルールについて「方針は明確に決めていない。6月中に方針を決めたい」と話した。

東京都は緊急事態宣言発令中。武藤氏は方針を決めない理由について「緊急事態宣言下では、街中でもお酒を飲めない。宣言下でのルールを尊重するのが筋だろうと。宣言解除後、考えていきたい」と説明した。

方針について明言を避ける一方、選手村自室内での飲酒については「自分の家でお酒を飲むのと一緒。ホテルで泊まった時に、自室で飲むのと同じこと。それを禁止することは考えにくいかと思う。そのあたりをきちっと整理したい」と、これまで通り、自室での飲酒は認める意向を示した。