個人総合で全日本選手権3連覇の喜田純鈴(20=エンジェルRG・カガワ日中)と大岩千未来(19=イオン)が東京代表に選ばれた。

16年リオデジャネイロ五輪に続く連続出場を目指した第一人者の皆川夏穂(23=イオン)が、ケガの影響が大きく得点を伸ばせずに落選した。

2枠をかけて特別強化選手3人が争った。個人総合を19、20日にそれぞれ実施し、合計得点の高い方を採用し、上位2人を五輪代表に決定する方式だった。

出身の香川県を拠点とする喜田は、「競争できたこと、自分の中で思い出に残るものだと思っています。試合としては今日はミスが目立ったんですけど、2日間やりきることが五輪の課題になる。修正していきたい」と誓った。高校時代に本場ロシアへ留学したが、環境になじめずに2年で郷里に戻った。4歳から指導を受ける中国出身の劉宇コーチに再び学び、持ち味の表現力などを見つめ直した。

以前はミスが出ると演技途中に気持ちが切れるようなしぐさもみせていたが、苦難もへて精神的にも成長した。今大会へ向けては「プレッシャーをかける練習をやるようにして。演技を2本連続でノーミスできるまでなど」と、試合を想定した厳しい課題を課すことで、自分に向き合ってきた。「五輪の舞台で自分の演技をしたい」と掲げた。

5月の国際大会で2枠目を獲得してきた大岩は「自分がつかんだものなので、代表戦でもしっかり、代表を決めるという思いは誰よりもあったのかな」と2日目は首位の96・700点をマークした。その大会後にもともと抱える右足のケガも悪化したが、踏ん張った。「どうにか五輪までもつように」と願った。