東京五輪の聖火リレーは14日、東京都の6日目を迎え、府中市の東京競馬場で行われた点火セレモニーにはJRA(日本中央競馬会)の藤田菜七子騎手(23)、女優土屋太鳳(26)らが参加した。聖火リレーは新型コロナウイルス感染拡大などで、島しょ部以外は公道での走行が中止。聖火はトーチキスでつなぐ形となった。

藤田はマルチタレント林修(55)から自身が持つトーチに点火され、写真撮影では「林先生とその場で相談して決めた」と、2人で手綱を持つような騎乗ポーズを披露した。その火を“最終走者”土屋のトーチに受け渡し、そろってガッツポーズ。「たくさんの人の思いが詰まっている炎だと思うので、その方々の思いを少しでも背負いながら、最終の土屋さんにつなぐことができたと思います」と無事に大役を終えた。

土屋は現在、JRAのCMに出演中で女性2人の“競馬リレー”も実現した。トーチの炎に「長く旅をしてきて、ともっている。ここに輝いていて胸がいっぱいです」とコメント。少しだけ話す時間があったという藤田は「とてもフレンドリーに話してくださって、とても優しい方でした」と好印象を抱いていた。【久野朗】

◆14日の聖火リレー 東京競馬場(府中市)でのトーチキスイベントとなった。スターターは92年バルセロナ五輪の新体操日本代表の川本ゆかりさん(49)、同じく新体操では12年ロンドン五輪出場のサイード横田仁奈さん(27)も姿をみせた。お笑い芸人のパトリック・ハーラン(50)、女優早霧せいな(40)らも聖火をつないだ。 15、16日は伊豆諸島などの島しょ部に入り、都内で唯一公道が使用される。15日は式根島で新体操で12年ロンドン、16年リオで五輪出場を果たした畠山愛理さん(26)が登場する。