東京オリンピック(五輪)開閉会式の音楽を担当している小山田圭吾氏(52)が19日、別名義のソロユニットとして活動するコーネリアスのツイッターを更新し、楽曲担当を辞任することを表明した。

過去のいじめ告白問題を受け、一時は続投意向を示し、起用した大会組織委員会も擁護して留任を表明していたが、収まらない批判に耐え切れなかった。

16日に謝罪したものの、障がい者に対し、犯罪行為とまで言われるほどのいじめをしていたことで、知的障がい者とその家族を支援する「全国手をつなぐ育成会連合会」も18日に声明を発表していた。

「障害の有無に関わらず、いじめや虐待は許されるものではない」

「小山田氏の行為は極めて露悪的である」

「なぜ小山田氏が楽曲提供担当となり、留任させることにしたのか」

とポイントを挙げた上で、同会は「すでにオリンピックの開催が直前に迫っており、小山田氏も公式に事実を認め謝罪していることも勘案して、東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への参加取りやめまでを求めるものではありません」としつつ「しかし、今般の事案により、オリンピック・パラリンピックを楽しめない気持ちになった障害のある人や家族、関係者が多数いることについては、強く指摘しておきたいと思います。小山田氏および東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会による真摯な説明が求められます」と声明を出していた。

【関連記事】小山田圭吾氏のコメント全文