丸川珠代五輪相(50)が20日、閣議後の会見で、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック開閉会式の音楽制作メンバーを辞任した小山田圭吾氏(52)の過去の「いじめ告白」に国内外から批判が集まる中、組織委員会が留任を強調し続けた件について、対応のまずさに苦言を呈した。「少なくとも、私自身は組織委の当初の考えについて、理解できません、と申し上げた」と明かした。

丸川氏は政府の立場として「障がいの有無にかかわらず、いじめや虐待はあってはならない行為だ。政府として、共生社会の実現に向けた取り組みを進めており、まったく許されないことだと認識している」と断言。さらに「東京大会でも、共生社会実現に向けた心のバリアフリー精神をしっかり伝えることに取り組んできた」と前置きした上で「このようなことに鑑みても、政府としても、組織委にもご認識いただいた上で、各所と大会の精神をしっかり共有されるように、さらには各所と連携しながら、取り組んでまいります」と、組織委に対してさらにひと言注意を促す場面もあった。

小山田氏の辞任自体については「最終的には組織委がご判断したと認識している」とだけ話した。