東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの文化プログラムに出演を予定していた絵本作家のぶみさん(43)が20日、出演を辞退したことが分かった。過去に発表した自作の中で教員へのいじめと疑われる行動を紹介するなどがインターネットやSNS上で拡散され、批判が集まっていた。大会公式ホームページ上に「のぶみさんご本人のご意思により出演を辞退されました」と記載され、出演者の欄から消えた。

大会組織委員会は22日までにコメントを発表し「本件については、報道などを通じ組織委員会も認識することになり、本人にも確認したところ、辞退されたいとの報告が本日(20日)あり、辞任を受け入れました」と説明。のぶみさんが辞任することによる影響については「大きな支障はございません」とした。

文化ブログラムは開催国に実施の義務があると位置づけられ、オリンピック憲章でも「少なくとも選手村の開村から閉村までの期間、文化イベントのプログラムを催すものとする」(第5章第39条)と明記されている。

組織委では今回3つの主催プログラムを設けており、のぶみさんが参加予定だった「MAZEKOSEアイランドツアー」もそのうちの1つに含まれている。来月22日にライブ配信され、俳優の東ちづるさんが構成、キャスティング、演出、監督、総指揮を一手に引き受けている。