東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は22日、開閉会式の制作チームを事実上のトップとして束ねていた元お笑いコンビ、ラーメンズの演出家、小林賢太郎氏(48)を解任した。大会組織委員会の橋本聖子会長(56)と武藤敏郎事務総長(78)が都内のメインプレスセンター(MPC)で会見。読み上げた小林氏のコメントは以下の通り。

 

小林賢太郎と申します。私は元コメディアンで、引退後の今はエンターテインメントに裏方として携わっています。

かつて私が書いたコントのセリフの中に、不適切な表現があったというご指摘をいただきました。確かにご指摘のとおり、1998年に発売された若手芸人を紹介するビデオソフトの中で、私が書いたコントのセリフに、極めて不謹慎な表現が含まれていました。

ご指摘を受け、当時のことを思い返しました。思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていた頃だと思います。

その後、自分でも良くないと思い、考えを改め、人を傷つけない笑いを目指すようになっていきました。人を楽しませる仕事の自分が、人に不快な思いをさせることは、あってはならないことです。当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだったということを理解し、反省しています。不快に思われた方々に、おわびを申し上げます。申し訳ありませんでした。

先ほど、組織委員会から、ショーディレクター解任のご連絡をいただきました。ここまで、この式典に関わらせていただけたことに感謝いたします。

小林賢太郎

(原文まま)