国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の定例会見が26日、都内のメインプレスセンター(MPC)で行われた。組織委の高谷正哲スポークスパーソンが台風8号の影響について報告。既に日程変更を発表しているボートとアーチェリー以外の、翌27日に行われる競技は現段階で全て予定通り行うことを明言した。

高谷氏は「関東地方に上陸する可能性が高いが、米国では5段階中3番目の大きさ。『トロピカルストーム』と呼ばれる段階だ。それほどではない大きさとされているが、我々、日本では『台風』なので注意しないといけない。27日は予定通り開催するが、進路など状況が変われば対応する」と説明した。

気象庁によると、27日は千葉県にも大雨暴風警報、波浪警報が出る可能性がある。サーフィン会場となっているが、高谷氏は「繰り返しになるが、明日は予定通り。ただ、状況が変われば競技日程変更を速やかにお伝えしたい。引き続き気象情報を中止していく」と回答した。

開催に当たっては「全ての関係者の安全を最優先するため、最大の努力をしたい」と強調した上で「最新の気象情報が各会場にもたらされる。組織委としては現時点で『個別の対応』としか言えない。強風を予想して、例えば仮設のテントをたたむ等の対策は考えている。開催について決定がいつと今は話せないが、特に有観客の会場について、できるだけ早く情報を届けたい」とした。【木下淳】