東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は28日、新たに16人の新型コロナウイルス陽性者が出たと発表した。選手は5日ぶりに0人だった。

16人の内訳は業務委託スタッフ9人、大会関係者4人、メディア2人、ボランティア1人。そのうち選手村の滞在者も9日ぶりに0人だった。

組織委が公表を始めた今月1日以降の陽性者は通算で169人となった。前日から2人が減っているが、その理由について組織委の高谷正哲スポークスパーソンが説明。「1人はCLO(各組織のコロナ対策責任者)の誤入力だった。陽性ではないケースだった。もう1人は公表されていないアスリートの事案だが、チームドクターのヒアリングで7月上旬に感染歴があったことが判明した。ただ、専門家諮問グループで検討した結果、翌日にPCR検査を受けて陰性であれば(試合出場など可能)となった。そして昨日27日に陰性が確認され、過去の感染と認定されたので陽性者リストから削除することが決まった」とした。

これに伴って、今大会1度でも競技参加した後に陽性と確認された選手は計3人から2人になった。【木下淳】