東京パラリンピックの大会組織委員会は21日、同競技大会の開閉会式コンセプトを発表した。8月24日の開会式は「WE HAVE WINGS」で9月5日の閉会式は「Harmonious Cacophony」。オリンピック(五輪)の開会式と同様、和訳は示されていない。直訳すると、それぞれ「我々には翼がある」「調和した不協和音」となる。

東京五輪・パラリンピック4式典の共通コンセプトは7月に公表した「Moving Foward」。五輪の開会式は「United by Emotion」で、閉会式は「Worlds we share」だった。

また、五輪の開閉会式では事前に公表していた制作・演出チーム(プロデュースチーム、クリエーティブチーム)を明らかにしなかった。事前に案内した五輪ではメンバーの過去の諸問題がインターネット上で次々と明るみに出て、音楽担当だった小山田圭吾氏(52)が開会式4日前に辞任。作曲していた式典冒頭の楽曲を差し替える対応を余儀なくされた。

前日には、事実上の演出トップだった元お笑いコンビ、ラーメンズの小林賢太郎氏(48)を解任。最悪の雰囲気で開会式を迎えた苦い経験があるため、組織委内にはパラリンピックでは開幕直前の混乱を避けたい思惑があり、今回は事前に公表しない方針を固めていたことが本紙報道で明らかになっていた。本来は名誉で、大々的に表に出したい制作チームの公表は、各式典の当日となる見通しだ。