国際パラリンピック委員会(IPC)特別親善大使を務め、「新しい地図」として活動する稲垣吾郎(47)、草なぎ剛(47)、香取慎吾(44)が22日、メインプレスセンターで記者会見し、24日に開幕する東京パラリンピックへの思いを語った。

稲垣は「ワクワクが止まりません。日本人、世界中のトップアスリートの超人的なパフォーマンスを見られることに期待」と気持ちの高まりを明かした。草なぎも「無意識につくってしまっている心の壁がなくなれば良いという思い。選手の方の集中力や姿に感動をめちゃくちゃ受けている。過去の記録、過去の自分に勝つ姿が好きなので楽しみ」。香取も「大使になるまでは車いすの方にあまり会ったことがなくて、引いてしまった部分があったけれど、今は自分から近づいてコミュニケーションを取れるようになった。自分の心が少しずつ変わっていったように、東京大会は日本社会を変える力を持っているんじゃないかと。パラスポーツをやりたくても、まだまだきっかけが少ないと思う。今回の成功を機に、みんなの心が膨らんでいったらいい」と使命を担った。

司会者から今大会の注目アスリート名を質問されると、これまで取材などを含めて交流してきた選手の中から、厳選して名前を挙げた。稲垣は卓球の岩渕幸洋(26)、車いすラグビー倉橋香衣(かえ、30)。草なぎは車いすバスケットボールのパトリック・アンダーソン(42)、陸上の山本篤(39)、競泳の鈴木孝幸(34)。香取も18年冬季パラリンピックのアルペンスキーに続く金メダルに挑む陸上の村岡桃佳(24)、陸上の佐藤友祈(31)らに期待を寄せた。【鎌田直秀】