東京パラリンピック聖火リレー東京都最終日の「都内到着式」が24日、1964年(昭39)東京パラリンピックのメインスタジアムだった代々木公園陸上競技場(通称織田フィールド、東京都渋谷区)で行われ、小池百合子都知事(69)がトーチへの点火役を務めた。

静岡、千葉、埼玉、東京と巡ってきたランタンで保管された聖火を、特別支援学級などに通う小学生を対象とした「FC東京あおぞらサッカースクール」のメンバーのトーチへ点火。だが、強風などの影響を受け、2度消えてしまうハプニングも発生。再びランタンから火を取って、つないだ。

小池氏は「1964年(昭39)の東京パラリンピックが開かれた本会場が、この織田フィールド。57年後に戻ってきて、またこちらで東京都の聖火リレー到着式が行われるということも歴史を感じる。日本に障がい者スポーツが普及するきっかけになった場所」とあいさつした。24日は開会式、25日からは競技開始に「パラリンピアンの皆さんはコロナ下にもかかわらず数々の苦難を乗り越えて、世界中から東京に集結していただいている。約半世紀がたってパラリンピックという障がい者スポーツがすっかり根付いた。この大会の成功で、誰もが、いつでも、どこでも、いつまでも、スポーツを楽しめる社会を実現してまいりたい」。安心安全な大会運営はもちろん、障がい者の生活する環境整備への尽力も誓った。【鎌田直秀】