パラリンピック6度目の出場となる成田真由美(51=横浜サクラ)が、今大会最終レースとなる女子50メートル背泳ぎで47秒86を出して6位だった。

ラスト5メートルで1人を抜いて6位に浮上した。予選からタイムを2秒近く上げた。「予選よりもタイムも順位も上げたかった。泳ぐ前にコーチから連絡をもらって『これが最後なので悔いのないように泳いでこい』と。タイムを見てよかったです。ベストではないけど、6位という結果でよかった」

予選は49秒72の1組4番目でフィニッシュ。同2組のイタリア人選手と同タイムで全体の8番目で並び、上位8選手による決勝進出をかけた2人だけレースを行う「スイムオフ」で残り1枠を決定する予定だったが、実施されずに成田が決勝に進むことになった。

成田の今大会は、ここまで3種目に出場。すべて9位で決勝進出を逃していた。

◆成田真由美(なりた・まゆみ)1970年(昭45)8月27日生まれ、神奈川県川崎市出身。13歳で脊髄炎を発症して両足下肢まひ。病床で勉強し、高校と放送大学卒。子どものころは泳ぎは苦手だったが、障がいのある友人の誘いで23歳で水泳を開始。パラリンピックは96年アトランタ大会から08年北京大会まで4大会連続出場。一時は本格的な競技から離れたが、15年6月の国内大会で7年ぶり復帰。16年リオ大会でも日本新を更新し、東京大会にも出場。日本史上最多の金メダル15個に加え、銀3、銅2の計20個のメダルを獲得し「水の女王」の異名を持つ。174センチ。血液型B。