木村敬一と争う富田宇宙が3位で、2個目のメダルを手にした。

「最後は気持ちを込めて泳いだ。応援してくれるみなさんのおかげです」と400メートル自由形銀に続くメダルを喜んだ。「メダルだけを目指す」木村と違い、大会には「社会への大きな役割がある」という。先天的に視力がなく「物を見たことがない」木村に対し、富田は高校時代から徐々に視力が低下。障がい者に対する社会の在り方など身をもって感じているからこそ、積極的にSNSなどで発信も続ける。木村とは考え方も正反対。だからこそ、ライバルでいられる。「みなさんからのメッセージで、東京大会の持つ意味や力を実感した」。残す種目は100メートルバタフライ。世界選手権の1、2位が東京大会で直接対決する。