日本はオランダに大敗を喫し、08年北京大会以来の4強入りはならなかった。序盤から攻守で圧倒され、前半を12-46で折り返すと、後半もリードを広げられた。岩佐義明監督は「地力の差があった。自分たちの守備ができなかった。悔しい」と話し、ダブル主将の1人である網本麻里は「自分たちの得点源を徹底的にマークされた」と振り返った。

オランダは16年リオデジャネイロ大会で銅メダル、18年世界選手権で優勝した強豪。「ビースト(野獣)」のニックネームを持つエースのマリスカ・バイヤー(30)を軸に、高さと強さを発揮してワンサイドゲームに持ち込んだ。そのバイヤーは第2クオーター途中で24得点を挙げるなど、約27分間のプレーで38得点11リバウンドと大活躍した。

目標だったメダル獲得には手が届かなかった日本が、9月3日には5、6位決定戦が控える。1次リーグで苦杯を喫したカナダとの再戦に、岩佐監督は「攻守の切り替えの速いバスケで接戦に持って行きたい」と気持ちを入れ直した。

日本は開催国枠で3大会ぶりに出場。スピードと素早い攻守の切り替えを武器に、18年世界選手権準優勝の英国から勝利を挙げるなど1次リーグ2勝2敗の3位で決勝トーナメントに進出していた。