パラリンピック4大会連続出場の香西宏昭(32)は、両チーム最多20得点を挙げて勝利に貢献した。

経験豊富なベテランはチーム全体のレベルアップを実感中だ。「成長している姿を見せられていると思うし、自分たちも感じている。大会を通じて成長しているチームは強いと思うし、こういうふうに歩んで行けていることはうれしいこと」とうなずく。

車いすバスケに対する、世間の注目の高まりも感じている。自身のツイッターのフォロワー数は、試合終了時点で1500近くに増加。また日本連盟の公式アカウントは、フォロワー数1万を超えた。「選手村ではテレビが見られないので、どう報道されているのかあまり分からないのですが、フォロワーがどんどん増えていて。なんかすごいことになっているんだろうなと思う」と口にした。

各方面からの激励メッセージも受け取っている。中学時代の同級生からも久しぶりに連絡があったそうで、「みんなが見てくれているんだなと感じている」。会場は無観客でも、選手たちへのエールはしっかりと届いている。【奥岡幹浩】