東京パラリンピックの自転車競技で静岡・掛川市出身の杉浦佳子(50=楽天ソシオビジネス)が、初出場にして2つ目の金メダルを獲得したことを受け、同市は3日、市役所ロビーと大東支所に掲出していた祝福横断幕を2冠バージョンに差し替えた。

久保田崇市長(45)は「並大抵のことではない。掛川市民、高校の後輩として誇りに思う。晴れやかなニュースで、全国的に希望、感動を与えてくれ、お疲れさまでしたと言いたい」とコメントを発表した。市では今後、市民栄誉賞の選考委員会を開く予定。東京オリンピック・ソフトボールで一足先に金メダルを獲得した同市出身の山崎早紀(29=トヨタ自動車)とともに、賞の授与が検討される。

この日、市役所を訪れたパート従業員の女性(53)は「頑張ってくれてうれしい。明るく前向きに取り組む姿に感動をもらいました」と話し、最年長パラ金メダリストの活躍を称賛。「子どもたちにスポーツの素晴らしさを広めてもらえたら」とも希望した。別の市内在住の女性(41)は「一生懸命に練習を積み重ね、結果につなげられたことを尊敬します。おめでとうございました」と祝福した。【倉橋徹也】

▼静岡県の川勝平太知事(73) 本県出身の杉浦選手の2冠達成は、大変喜ばしいです。本県で開催されたパラリンピック自転車競技の最後を華やかに飾るもので、お祝い申し上げます。今後も本県のパラスポーツの普及・啓発と「自転車の聖地づくり」に向けた取り組みにご協力いただけるよう、お願いいたします。