認知度向上のために-。日本自転車競技連盟(JCF)は9日、BMXフリースタイル・パークとレースの東京五輪代表を発表した。

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言などを経て、段階的に日常を取り戻している状況下。この日は岡山市内の会場とオンラインの2つの方法で取材可能な会見とし、終了後の公開練習もオンラインで配信された。公開練習は他競技の先陣を切る形となり、全日本フリースタイルBMX連盟の出口智嗣理事長は「この記者会見をやるべきか迷いました。競技連盟として難しかった。いろいろなものを残してあげたかった」と率直な心境を明かした。

会場には12社約30人が集い、入場時には検温や手の消毒などが行われた。会見の座席はもちろん、写真撮影時は選手間にも距離が設けられた。

全日本フリースタイルBMX連盟が大都市圏ではなく、岡山市を拠点としていることも一因となり、1~2週間前まで熟考した上で、一部ながら現地に報道陣を招いての開催にGOサインが出た。関係者は「BMXは認知度が低い。ショーの要素も強く、せっかくなので、華やかな場を用意したかった」と振り返った。

JCFで五輪代表選手が承認され、準備なども考慮して設定された会見日が6月9日だった。17年に東京五輪の新種目として、BMXフリースタイル・パークの実施が決まったのも、この日。BMX関係者は“3年記念日”に代表発表という偶然に、驚いたという。

代表選手を読み上げた出口理事長は「チームジャパンみんなに大きな拍手をあげたいと思います」と涙を流し「BMXの選手は仲が良い。競技だけでなく、選手たちがふれ合っている姿なども本当にいい。連盟、スタッフ一同、選手を支えて、普及に向けて頑張っていきたいと思います」。成績だけでなく、重要な意味を持つ大舞台が1年後にやってくる。【松本航】

 

◆この日発表された五輪代表選手

◇フリースタイル・パーク男子(初開催)

中村輪夢(18=ウイングアーク1st)

◇フリースタイル・パーク女子(初開催)

大池水杜(みなと、23=ビザビ)

◇レース男子

長迫吉拓(26=日本写真判定)

◇レース女子

畠山紗英(21=日体大)