日本女子ラグビー界の歴史に名前を刻んだ。リオ大会から正式種目となった7人制ラグビー。初代メンバーとして乗り込み、3戦目のブラジル戦で日本初得点となるトライを決めたのが桑井亜乃(30=アルカス熊谷)だった。10-26で敗れたが、「サクラセブンズ」の新たな1歩を記した。

北海道幕別町出身で帯広農高時代は陸上部。円盤投げで国体5位の成績を挙げた。中京大からラグビーに転向し、171センチの長身と持ち前の身体能力で、日本代表に上り詰めた。もともと陸上で目指していたオリンピック(五輪)の道を、諦めなかった結果だった。

現在は再開したばかりのチームの練習に参加し、2度目の五輪出場を目指している。「焦らず自分を信じて頑張ろうと思う」と、代表入りへのチャンスを待っている。