16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)代表の大黒田裕芽(26)は試合後、反省した。コロナ禍以降、初めて観客を入れた実戦を終え「練習では出せない激しいコンタクトで、冬のマラソン大会を走り終えたみたいな感じだった。試合ではもっと練習に近いレベルでできないとダメ」と肩を落とした。

紅白戦では「BLUES」の主将として臨んだ。1試合目は「REDS」に10-20で敗れ、2試合目は17-17で引き分けた。

小学生の頃から男子に交じって楕円(だえん)球を追いかけてきた大黒田は、小さな体で男子にはね飛ばされながらタックルの基礎を学んだ。父はドラマ「スクール・ウォーズ」のモデルとして知られる京都・伏見工(現京都工学院)出身のラガーマン。英才教育を受けてきた26歳は、2度目の大舞台に向け「攻撃でも防御でも再現性のある選手になりたい。1回まぐれでなく、何回も良いプレーができるようになりたい。そのためには、ハードワークをし続けるしかない」と気持ちを引き締めた。