東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は22日、東京スタジアムで7人制ラグビーのテストイベントを行った。組織委職員、ボランティア、選手、ラグビー協会関係者ら計270人が参加し、新型コロナウイルス対策を講じた競技運営を確認した。

男女日本代表候補らにより試合が行われ、関係者は5項目(<1>スポーツ、<2>スポーツウェザー<3>スポーツプレゼンテーション<4>ロジスティック<5>ベニューマネージメント)をテストした。一般客と選手を隔てる動線を確保したり、チームベンチやボールをハーフタイムごとに消毒したり。本番を想定してコロナ対策の運営が施されていた。

7人制代表は今月、ドバイで行われた国際大会に出場した。帰国した選手らには国の基準に則り一定期間隔離やスクリーニング検査をした上で、この日のイベントに臨んだ。合谷(ごうや)和弘(28=クボ)は「初めてオリンピックの会場でやらせてもらったんですが、すごく良い芝生でラグビーができると思った」。中村知春(32=ナナイロプリズム福岡)は「コロナの中でたくさんの方々が感染対策に気を配りつつ目に見えて分かるイベントになった」と話した。

森泰夫・大会運営局次長は「さまざまな人たちがワンチームとなって連携し、情報共有ができた」。今後発出される緊急事態宣言により各競技のテストイベントの中止が懸念がある中だが、「(テストイベントは)各競技ごとの特性を理解して、知見を深める意味でも非常に重要」と訴えた。

会場には大会組織委員会の橋本聖子会長と遠藤利明副会長が駆け付け、テストイベントの様子を見守っていた。