東京五輪男子ラグビー(7人制)日本代表に唯一学生で選出された明大の石田吉平(きっぺい、21)が、存在感を示した。19日、日本協会から男女7人制五輪日本代表のメンバー各12人が発表され、石田はオンラインで行われた記者会見に出席した。

兵庫・尼崎市の出身で、常翔学園高(大阪)から明大へ進学。地元兵庫のメディアから意気込みを問われ「五輪では自分の持ち味であるランとステップで、しっかりチームを引っ張って、勝利に貢献したいと思います。兵庫県から応援してくださると思うので、しっかり結果を出せるように…」と真剣な表情で話したと思いきや、締めくくりは「頑張るでぇ!」。突然の関西弁に、会場が笑いに包まれた。

次にマイクを握ったのは、女子代表に選出された弘津悠(はるか、20=ナナイロプリズム福岡)。父は元日本代表フッカーで、神戸製鋼の日本選手権7連覇に貢献した英司さんだ。神戸市出身で早大3年の弘津も「12名のうちの1人に選ばれて、うれしく思います。やっぱり結果を出さないと意味がないので、残り1カ月、さらに成長できるように…」とまで話して「頑張るでぇ!」とオチをつけた。大学生の2人が、明るさをもたらせた。【松本航】