東京五輪(オリンピック)・パラリンピックで正式種目となったスケートボードのテストイベントが14日、東京・有明アーバンスポーツパークで開かれた。この日の東京の最高気温は16時点で25・7度。夏場に近い暑さの中で直射日光を受けながら競技が行われ、選手たちの口からは熱中症などを心配する声が出た。

男子パークと女子ストリート競技が行われ、日本人選手計19人が参加した。他の選手が競技している間にはコース周辺で待機せざるを得ず、日陰を探す選手もいた。男子パークに出場した辻颯太(16)は「コンクリートの照り返しや遮る物がない直射日光で結構きつかった」。同じく出場した田中陽(20)も「本番ではテントとかあれば、待っている間も快適に過ごせる」と話した。

この点についてイベント終了後に記者から指摘を受け、組織委員会の森泰夫大会運営局次長は「本大会では仮設の建物を設けて、選手向けに休憩スペースを作る」。休憩スペース内で密状態が懸念されるとの質問されると、競技を控える選手だけに限定させるなど対策を講じていくと答えた。