スケートボードのストリート男子の東京オリンピック(五輪)予選ランキング2位の堀米雄斗(22=XFLAG)と4位の白井空良(そら、19=ムラサキスポーツ)が、五輪代表入りを確定させた。

同種目の予選対象大会最終戦となる世界選手権予選が行われ、2人はこの大会で表彰台を逃しても五輪予選ランキングにより選考基準を満たすことが確実になった。

五輪には「ストリート」と「パーク」共に男女20人が出場し、国・地域の出場枠は最大3。世界選手権の上位3人のほか、五輪予選対象大会での獲得ポイントにより算出される五輪予選ランキングで出場選手が決まる。出場者は今月末に正式決定となる。

世界選手権には男子では堀米、白井、青木勇貴斗(17=ボードライダーズジャパン)が参加。予選から出場の青木は38位で敗退。堀米と白井は5日の準決勝から出場する。

 

◆東京五輪スケートボード種目 「ストリート」と「パーク」の2種目。ストリートは斜面や階段、手すりを模したコースを使用。パークはコンビプールと呼ばれるおわんを組み合わせたようなコースで争う。両種目ともトリック(技)の難度、スピード、構成、独創性などを競う採点競技。ジャンプやスライド技の多いストリートに対し、パークは回転技が多い。

◆堀米雄斗(ほりごめ・ゆうと) 1999年(平11)1月7日、東京都江東区生まれ。バーチカル(ハーフパイプのような施設)、ストリートを高いレベルでこなす国内屈指のオールラウンダー。父の影響で6歳で競技を始め、高校卒業後の17年から本格的にアメリカに活動拠点を移した。18年には世界最高峰の大会ストリートリーグ(SLS)で初優勝。19年にはエクストリームスポーツの最大の祭典、Xゲームでも優勝した。正式種目と採用された東京五輪でも金メダル候補に挙げられている。

◆白井空良(しらい・そら)2001年(平13)11月3日、相模原市生まれ。19年の東京五輪予選大会STUオープンでは多彩な技を成功させ、堀米、ナイジャ・ヒューストン(米国)を抑えて優勝した実力者。昨年2月には左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂する大けがを負ったが、五輪延期に伴いリハビリをして復調。リハビリの末にカムバック。自身がプロデュースした寒川町の屋内コンクリートパークで練習に励むため、実家を離れて近くで1人暮らしを始めている。