日本サッカー協会(JFA)は22日、原則24歳以下で争われる東京オリンピック(五輪)日本代表メンバー18人を発表し、湘南ベルマーレのGK谷晃生(20)が選出された。谷はこの日、オンラインで会見に臨み「本当に幸せな気持ちでいっぱい。ただ、一切満足はないですし、より、緊張感や責任感、覚悟を持ってやらなければいけないという気持ちでもあります」と話した。

メンバー発表の森保一監督の会見は生で見ていた。自身の名前が呼ばれた瞬間は、ほっとした気持ちがあったという。「ただ、それと同時にワクワクする気持ちというか。自分がメンバーに入ったことよりも、そこでどんなプレーが出来るのかワクワクする気持ちでいっぱい」と自国開催の五輪を心待ちにした。

ガンバ大阪の下部組織で育ち、高校1年生の16年にトップチームに2種登録。17年にG大阪U-23でJリーグデビューを果たした。18年に飛び級でトップ昇格。190センチの長身でシュートストップやハイボールの処理が特長で、将来性豊かな逸材も、G大阪はGK東口順昭が絶対的守護神として君臨している。20年に湘南に期限付き移籍し、25試合で先発出場。今季もJ1の舞台で湘南のゴールマウスを守る。湘南で試合経験を積み「うまくやろう、うまく見せよう」から「チームのプラスになるような、はっきりした判断でプレーすること」を心がけ、メンタル的にも成長した。 東京五輪の開催が決まったときは「この世代なのは1つの運命。絶対に出たい」と思ったが、遠い目標だった。湘南で試合の経験を積み、自身の手で夢をたぐり寄せた。「ベルマーレに来るに当たって、強化の方から東京五輪も視野に入ってくるという話もしていた。ただ、やっている中で、自分が、本当にそこに向かって意識したのは、J1で試合につながったかと思っています」と振り返り「五輪の大きな舞台で、いかにアグレッシブに、積極的に、強気にいけるかが自分のサッカー選手としての器がはかれる所。これからもっともっと大きな舞台でやりたいと思っていますし、そこを目指すためにも、しっかりプレーをしたい」と決意を語った。

谷の最終的な目標はワールドカップ(W杯)での優勝だ。東京五輪選出を「スタートライン」と位置づけ「ここから自分がどれだけできるかは自分次第。W杯優勝の目標を忘れずに、この大会を楽しみたいなと思います」と話した。