FIFAランク10位で初の五輪金メダルを目指すなでしこジャパンが、同ランク9位のオーストラリアに競り勝った。チームは15日に札幌入りし、カナダ(同8位)との1次リーグ初戦(21日、札幌ドーム)へ総仕上げに入る。

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東京五輪でメダルを目指す女子日本代表が、世界ランク9位の女子オーストラリア代表に1-0で競り勝った。DF宮川麻都(23=日テレ東京V)が左サイドバックで先発しMF長谷川唯(24=ACミラン)との好連係を見せ、PK獲得の場面も、宮川からのパスが長谷川に渡ったことが起点となった。

宮川は「(長谷川)唯さんの動きは分かっていた。距離感を大切にした上で、唯さんに出すパスの回数が多かったかなと思います」と振り返った。

スピードとパワーのある相手に後ろが重くなる場面があり、相手にクロスを上げられてピンチを招く回数も多かった。宮川は「スピードのある相手に対して、いつもと同じ感覚でやってしまったことが要因。(初戦の)カナダも速い選手が多いので、クロス対応を引き締めてやっていかないといけない」と反省した。

本番前に強豪チームと対戦できたことに「ここ最近でやった相手では一番、スピードとパワーと勢いがあった。五輪前にそういう相手と出来てよかった」と収穫を口にする。本番に向けて「自分の強みはビルドアップとパス回し。あと1週間しかないが、味方との連係を高くしてミスがないようにしっかり前に運ぶようにしていきたい」と、左サイドバックの先発に意欲を見せた。