東京五輪日本代表MF堂安律(23=PSV)が19日、オンライン取材に応じ、主将のDF吉田麻也(32)に続き、SNSで有観客の再検討を訴えた真意を明かした。

吉田は17日のスペインとの親善試合の後「ファンの声援が力」など有観客を訴えた。それに続き、堂安はSNSで「これが選手達の意見」と吉田の思いに賛同するコメントをつづっていた。堂安はSNSでの発言の意図を問われると「もうこの場限りにしたい」と前置きした上で「まずは、マヤくん(吉田)が先頭に立って発言をしてくれた。もちろん、賛否あったと思いますが、僕が言いたかったのは、マヤくんだけが孤立して言ってることでなく、僕たち選手全員がそう思っていることを言わないと。サッカーはU-24の世代の五輪。世代の選手が発言しないと。先頭に立っている人に言わせてはいけないと発言させてもらった」と説明した。

この日の全体練習はかかとの打撲で別メニュー調整だった。だが「大丈夫です。心配しないでください」と22日の南アフリカとの初戦に間に合うと強調。直近の親善試合では4戦連発と波に乗っており「1戦1戦に集中した結果、連続ゴールにつながっている。もちろん個人的には5、6、7と、できれば決勝まで取る気ではいます」と背番号10の自覚を口にした。

テレビで観戦するサポーターに向け、堂安らしいメッセージも。「スポーツはやはり、ファンのためにあると思っている。僕は、ファンを楽しませるための1人のエンターテイナー。一番楽しませるエンターテイナーでありたい。ぜひ、期待してほしい」。ゴールラッシュでのエンターテイナーぶりを、ピッチで表現する。【岩田千代巳】