日本オリンピック委員会(JOC)が20日、日本代表選手団の会見を都内のメインプレスセンター(MPC)で開き、福井烈団長や尾県貢総監督が登壇した。

森保一監督率いるサッカー男子代表が22日の1次リーグ初戦で対戦する南アフリカに陽性者が出ていることについて、安全に試合ができるのか問われると、新型コロナウイルス対策責任者の国立スポーツ科学センター(JISS)土肥美智子医師が「濃厚接触者になった場合の評価手順が組織委から届いているが、見る限りでは、きちんとした対応となっている。全く心配がないわけではないが、きちんとした対策を講じていけば、試合は心配なくできるのでは」との見通しを語った。

南アフリカは選手2人、関係者1人が陽性に。この日の時点で18人が濃厚接触者と認定されている。

どう安全を確保するか、の質問には福井団長が「毎日、選手スタッフ全員が抗原検査を受けている。アプリで体調管理もしており、メディカルスタッフも待機している。1日1日、1時間1時間、体調管理をして把握している」と自信を見せ、尾県総監督も「事あるごとに周知しております。ここ(会見)に来る前にも最後の監督会議をして話をしてきた」と同調した。

日本のサッカー選手は不安に思っていないか、との問いには、土肥医師が「直接、サッカー選手から聞いているわけではありませんが、チームドクターとの連絡を取っている中で、そういったことは聞いていない」とし、南アフリカの感染状況については「タイミング的には入国前の感染と認識している。選手村の中ではないと思う。日本選手団には手指消毒やマスクの着用を徹底させたい。選手村の中はパーティションが設置されているが、置いてあるから大丈夫ではなく、やるからには、口うるさく言わせていただいておりますし、今日の監督会議でもお願いしている。私たちの責任でもあると思います」と規定以上の対応をする意識づけの重要性を強調した。【木下淳】