中盤の守備が甘すぎた。3、4人でボールを囲んでも奪えない。ボールを持った相手が目の前にいるのに、奪いにいかずに下がってしまう。11年W杯、日本はボランチに入った澤さんを中心に相手を厳しく追い込んで、攻撃に転じた。これこそが世界一の原動力だったが、いつからか、そのらしさがみられなくなった。

これは、意識の問題だと思う。深くチャージーして、ひた向きにボールを追ってこそなでしこ。このがむしゃらな姿を戻さないと、世界には立ち向かえない。特に気になったのは、ボランチに入った選手が、もう少し守備の意識を高める必要がある。いい守備ができれば、日本の攻撃の良さがもっと出せるはず。男子代表の遠藤航のように、中盤で相手攻撃の芽を摘んでくれる選手がいれば…、と思えてしまう。初戦で出た課題を中2日で修正できることを祈る。(元なでしこジャパン)