なでしこジャパン(FIFAランク10位)が、カナダ(同8位)との初戦で、なんとか同点に持ち込んだ。立ち上がりに失点しながらも、終盤にFW岩渕真奈(28=アーセナル)の得点で追い付いた。

開始6分の失点が痛かった。早々に追う展開となり、なでしこはゴール前まで運んでも、相手の守備に阻まれて、シュートを打てない展開が続いた。

高倉監督は「堅い雰囲気もあって、うまくゲームをつくれなかった。でも後半は何度か日本らしいプレーができた。最後、岩渕がしっかりエースの仕事をしてくれた。勝ち点1を取れたことをプラスにとらえて、1戦1戦成長していくことを考えながら、次はもっと良い試合をしたい」と話した。

立ち上がりの失点は、以前から何度も上がっている課題。同監督は「(立ち上がり)海外のチームは特に、フィジカルを前面に押し出してくる。そこで受けてしまうことが多い。今日は良い教訓になったし、チームとしてさらに集中力を上げていこうと、自分たちで変えていくしかない」と、次戦を見据えた。