日本が68年メキシコオリンピック(五輪)以来のメダル獲得へ、2連勝を飾った。1次リーグ第2戦で、2-1で12年ロンドン五輪金のメキシコに勝利。

MF久保建英(20=レアル・マドリード)が、前半6分に日本の五輪史上最速となる先制弾。左足で技ありのシュートを放ち、南アフリカ戦に続き2戦連発とした。MF堂安もPKを決め勝利に貢献。8強進出をかけ、28日にフランスと対戦する。

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強敵相手に日本は前半6分に先制する。右サイドで酒井からパスを受けた堂安がドリブルからクロス、中央に走り込んだ久保が相手DFに競られながらも左足を合わせて、ゴールネットに突き刺した。さらに同12分に追加点。ペナルティーエリア内で相馬がファウルを受けてPK獲得、これを堂安が中央に決めた。相手のベテランGKオチョアは左に跳んでおり、駆け引きで勝った形となった。

2点のリードで落ち着きを得た日本はこぼれ球への対応や、シュートブロックで体を張るなど、守備面も安定。同17分のマルティンの反転からのシュートはGK谷がキャッチした。

逆にいら立ちからか、メキシコは前半だけでイエローカード3枚を受けてしまう。同41分のコルドバのシュートは当たり損ね、同42分にはアギーレが負傷交代を強いられるなど悪い流れが続く。同44分のコルドバのシュートは右サイドネットに外れた。

後半に入ると、日本は同2分に酒井、3分に田中碧と立て続けにイエローカードを受ける。同6分、遠藤からパスを受けた久保のシュートは相手GKの正面。ボール支配を相手に譲る時間も増した。

だが、同23分、ペナルティーエリアに入る直前の堂安に対するファウルでバスケスにレッドカード。日本は数的優位を手にし、再びペースを取り戻した。

23歳の堂安、20歳の久保が攻撃の中心となり、後半もチームをけん引。相手に退場者が出るなど、荒れ模様の試合の中、冷静に対処した。日本はこれで2連勝。1次リーグ首位突破をかけ、28日にフランスと対戦。頂点まで勝ち続ける。【栗田尚樹】