日本はメキシコに勝利して、1次リーグ1試合を残してA組首位に立った。

前半6分、MF堂安のクロスにMF久保が合わせて先制。同12分には堂安がPKを決めた。終了間際にFKから失点したが、最後は逃げ切った。

昨年11月のオーストリア遠征で、A代表の森保ジャパンがメキシコと対戦していた。そのときは0-2で敗れたが、DF吉田麻也(サンプドリア)、酒井宏樹(浦和)、中山雄太(ズウォレ)、MF遠藤航(シュツットガルト)、久保建英(Rマドリード)の5人は、貴重なメキシコとの実戦経験を積んでいた。

吉田は試合後、8カ月前の対戦がプラスに働いたと明かした。「結果論だけど、まさかメキシコと当たるとは思っていなかった。レベルややり方が分かっているのは非常にアドバンテージがあったし、僕らにとって大きかった」と話した。

試合については「最初のピンチを決められていたら、全く違う試合になったと思う」と、入りが良くなかった点を指摘した。「2点取って試合を優位に進められて、体力の消耗も少なかった。(大会直前の)スペイン戦と同じように失点してしまったけど、うまく我慢して守れた」と、勝利という結果には満足しているようだ。

守備陣としてはラスト5分を守り切れず、セットプレーから失点した。吉田は「あの時間が早ければもっと苦しくなった。今日のメインの課題のひとつ。課題を修正しながら上に行くのは悪くない。入り方、勝っているときの試合運び、セットプレー、締め方。向上しないと、トーナメントで上がったときに苦しくなる。まだまだですね」と、大会中に修正していく構えだ。【杉山理紗】