サッカーのスペイン五輪代表が28日に埼玉で行われる1次リーグ最終節アルゼンチン戦に臨むため、2日前の26日に選手村入りしたことを、スペイン紙アスが27日に報じた。

同紙はこのことについて、「選手たちは(エジプト、オーストラリアと対戦した)札幌ではホテルで過ごしていたため、快適さが失われることになったが、それは彼らが必要としていた変化である。選手たちは普段、この手の大会の参加期間中に得ているさまざまな自由を今回失ったが、彼らは他の競技のアスリートと一緒に宿舎をともにするという経験をしてみたいと考えていた。今、彼らは五輪に参加していることを感じている」と、チーム単体での生活でなくなったため不便があるものの、選手村入村をポジティブにとらえていることを強調した。

一方、同紙は、札幌から東京への移動がうんざりするものだったことを伝えている。「これは日本に滞在している間、当たり前になっていること」と前置きし、「大会の新型コロナウイルス対策のプロトコルが厳しく、場合によっては過度であるため、26日の移動が予想以上に遅れることになり、午後7時半に予定されていた東京での練習開始が1時間遅延した。札幌から東京までは飛行機で1時間半しかからないにもかかわらず、選手たちが移動にほぼ丸1日を費やすことになったため、デラフエンテ監督はインテンシティを下げた練習を行うことになった」と移動にかかる時間の長さとプラン変更を余儀なくされたことに対し苦言を呈している。

しかし、「アルゼンチン戦を2日後に控え、この状況は理想的ではないが、これは誰にとっても同じ条件であるため、適応する必要がある」と締めくくった。(高橋智行通信員)