東京オリンピック(五輪)で1次リーグを突破したサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は29日、準々決勝のスウェーデン戦(30日、埼玉)に向けて、千葉県内で調整した。

なでしこで唯一、スウェーデンリーグでプレーするMF林穂之香(23=AIK)は、1次リーグを全勝で勝ち上がってきたよく知る相手との対戦に「いいチームだと思う。一丸となって絶対に勝ちたい」と息巻いた。

20年シーズン終了後、下部組織から育ったC大阪堺を離れて、初の海外挑戦でスウェーデンに渡った。体が大きく技術も高い相手と対戦して、「判断や予測で上回ってルーズボールを回収したり、(体を)当てられないポジショニングをとるようにしている。ボディーコンタクトが1回もないことはないので、自分から当たりに行ったり、フィジカル的な練習もしている」と過去に話していたこともあった。

この日は「90分の中で隙というか、相手が切れる部分はある。守備の時間が多くても、短い時間で常に狙いたい」と話した。どんなに攻め込まれても無失点に抑え続ければ、相手の集中が切れる瞬間があるはずだ。1次リーグで女王米国を倒した優勝候補だが、林はボランチの位置から虎視眈々(たんたん)と隙を狙っていく。