サッカー女子日本のなでしこジャパン(FIFAランク10位)は強豪スウェーデン(同5位)に敗れて、準々決勝で姿を消した。

立ち上がりに失点した後、FW田中美南(27=INAC神戸)のゴールで同点としたが、後半に2失点した。

この試合を含めて3試合に先発した22歳のセンターバック南萌華(三菱重工浦和)は、「前半に失点してしまった部分は反省点だし、世界の壁をあらためて感じた。自分ではやっているつもりだったけど、まだまだ足りないんだな、と実感できた試合だったと思います」と総括した。

主将のDF熊谷紗希(30=Bミュンヘン)とコンビを組み、若いながらも安定した守備を見せた。相手FWがGKと1対1になりそうな場面で、必死に足を伸ばしてクリアするなど、気迫も見えていた。しかし、前半7分にクロスから失点した場面で、相手に付いていたのは南だった。身長に大きな差はなかったが、対応が1歩遅れた。

南は「DFは強さが大事。大きい選手と戦える強さを身につけないといけない。フィジカルや対人の強さを身につけたい」と課題を見つけ、「勝ちたかった。紗希さん(熊谷)やぶちさん(FW岩渕)がチームのためにいろいろと声をかけてくれていて、勝たせてあげられなかった悔しさがこみ上げてきました」と話した。