12年ロンドンオリンピック(五輪)以来の4強入りを果たした、東京オリンピック(五輪)のサッカー男子日本は3日、準決勝スペイン戦(埼玉)に臨む。

MF三笘薫(24=川崎フロンターレ)は、ここまで先発出場なし。6~7月に出場したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で右太ももの張りを訴えており、代表合流後もコンディションが戻りきっていない。

2日、オンラインで取材に応じた三笘は「練習ひとつひとつを丁寧にやって、コンディションを上げることしか頭にない。少ない時間でも特徴を出せるプレーヤーだと思っていたので、残り2試合で出せたら」と話した。

2列目右のMF堂安、中央のMF久保が全試合に先発している一方で、三笘の主戦場である左は、毎回先発する選手が替わっている。本来であれば三笘もローテーションに入る存在だが、今大会では2試合の途中出場にとどまっている。

三笘は「自分自身でも少し迷いがあったり、普段と違うプレーが出たり。頭とフィジカル的なコンディションを、自分が知っている100%までもっていけているかといったら、達していない部分がある」と、やはり本調子ではないようだ。

それでも、得点に絡むプレーを期待されてピッチに送り出されている。森保監督とも、コンディションや起用法については話をしているという。「なるべく高い位置で仕掛けると、特徴が生きると思う。(直近のニュージーランド戦では)スペースへの動きが少なかったところはあった。前への推進力を出すことで、より脅威になれると思う。高いエリアでボールに触れるように意識したい」と、スペイン戦に向けて意気込みを語った。【杉山理紗】