サッカーメキシコのハイメ・ロサノ監督が、今大会を最後に監督の座を退くことを示唆した。5日、3位決定戦(6日、対日本)へ向けて、会場の埼玉スタジアムで公式会見に登場。「これが私のナショナルチームの指揮官としての最後になるだろう。さよならを言うのは好きじゃないし、これまで支えてくれた人すべてがこの場所にいるわけではないが、一番重要な人々はここにいる。感謝の気持ちでいっぱいだし、(明日の試合の)モチベーションになっている」と明かした。

今後の去就について問われると「オリンピックは素晴らしい経験で、U-23の選手たちと戦うのは明日が最後。楽しみたいし、感謝したい。その後のことは成り行き次第だと思う」と前置きした上で「メダルを獲得して今大会を終え、別の(指導の)機会を探したい。このチームでは多くの美しい結果を残すことができた」と、東京五輪を一区切りにし、別の舞台に挑むことを明かした。

準決勝ではブラジルと延長戦でも決着が着かず、PK戦の末に敗れた。銅メダルをかけて臨む相手は、1次リーグで1-2で敗れた日本。ロサノ監督は「メダルを母国に持って帰るためにここに来たし、母国を代表して戦うことに誇りと喜びを感じている。しかもホスト国で1度負けている日本が相手。また対戦できるのは幸運なことだし、ぜひメダルを持って帰りたい」と意気込みを口にした。