プロサーファーの松田詩野(17)が21日、オンラインでの合同取材に応じ、来年に延期された東京オリンピック(五輪)への思いを語った。

国際連盟が今月、本大会の代表選考が維持されることを発表。代表権の条件付き内定を得ていた松田は「メダルを争う戦いで笑顔で終われる大会にしたい」と意欲をのぞかせた。

現役女子高生プロサーファーは、延期となった東京オリンピックに懸ける思いを強くしている。松田は「1年後となってもオリンピックへの気持ちは変わらない」。心技体でさらに磨きを掛け、自信を持って本番に臨むつもりだ。

現在は日本国内に滞在し、自宅周辺を走ったり、下半身の強化をしたり。地域のガイドラインに従って海での練習も始めた。ただ、公式戦から3カ月近く遠ざかっており、松田は「試合を重ねていった方が調子は良くなる」。次の試合はいつかまだ決まっていない。

国際連盟が今後、東京五輪の予選を兼ねたエルサルバドルでのワールドゲームズ(WG)の開催日を発表する。出場する松田は、成績次第で本大会の切符を手にする。「日本代表を勝ち取るため、成長した姿を見せたい」。17歳のプロサーファーが、力強い言葉で飛躍を誓った。【平山連】