競泳男子の瀬戸大也(25=ANA)が10日、自身のツイッターを更新した。「東京五輪の延期が決まり、2週間が過ぎました。その間に(4月の)日本選手権の延期も決まり、自分の中で来年に向けての気持ちが整理できずに、今までコメントを出せずにいました。延期が決まった時は喪失感で抜け殻になりました。自分はすぐ気持ちを切り替えて、来年頑張ります、なんて言えなかったし、今でもまだ完全に切り替えられてない日々が続いています。(新型)コロナ(ウイルス感染拡大)の関係もあり、練習も全くしていない状況です」と、現在の心境を赤裸々に明かした。

瀬戸は、昨夏世界選手権で200メートルと400メートルの個人メドレーで金メダルを獲得。東京五輪代表内定を手にしていた。それでも気を緩めることなく、海外遠征などを出陣。今年に入っても、200メートルバタフライで日本記録をマークするなど、最高の流れで五輪イヤーを迎えていた。しかし五輪は史上初の延期となった。

「これまで練習をしてきて積み上げてきたことはタイムとして証明できているので、今後どうしたら今年以上にタイムを縮め、オリンピックで金メダルという夢をかなえられるか、考えたいと思います」とした。

「オリンピックは自分にとって何ものにもかえがたい夢の舞台です。こんな思いや経験をさせてくれるのもオリンピック。来年でも際羅年でもいつやっても、絶対に金メダルをとってやる、という強い気持ちを少しずつつくっていき、また再スタートします!」と締めくくった。