白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が、驚異の8日間を4冠で締めくくった。

非五輪種目50メートルバタフライで予選26秒36、決勝25秒56で優勝。その1時間後、今大会11レース目の50メートル自由形を24秒84で制した。100メートルバタフライ、同自由形と合わせて出場4種目V。白血病から2年2カ月で日本のトップに返り咲いて、リレー代表で東京五輪にも内定。大会を終えて五輪代表は、すでに代表権を持つ瀬戸大也(26)も含め29人となった。

池江の一問一答は以下の通り。

-4冠を達成した

50メートルバタフライの優勝が目標だった。日本で負けるのは今年まで、と決めていたけど、2冠の後に出るからには負けたくない気持ちが出てきた。今はうれしさが勝っているが、このあと疲れがどっとくると思う。4冠という結果で、自分に対してほめてあげたい。

-50メートルバタフライは

スタートの浮き上がりがすごくうまくいった。いきすぎたらダメージが来るので、余力を残していった。

-50メートル自由形は

ちょっとどうだったか記憶にない。最後の10メートルは酸素が回らなくて、思うように体が動かなかった。泳ぎながら隣を見て勝ってるなと最後は差されないようにタッチまで気を抜かずに。力んだら負けると思ってスタート台で「力むな、力むな」と自分で言っていた。

-大会を振り返って

しっかり最後まで勝つことができてうれしい。自分が一番プレッシャーを感じない中で(レースに)出てきたと思う。それがよかったんじゃないか。4冠はすごくうれしいし、全体的にすごくいいタイムで泳ぐことができた。自分の持つ日本記録にも着実に近づいている手応えも得られた。